東レ シルジェリー
一般的に業務用着物に適した素材で、東レが開発した製品です。
生地は大きく分けて2種類です。
春、秋、冬、3シーズンと夏の1シーズンです。
生地の織り方は、3シーズン用は一越風(東雲ちりめんより少し縮みが少ない)、
夏用は紗織、変り織りが多いです。
それぞれ柄の風合いは、東レシルックにも述べましたように 季節に合った柄粋が多く用いられています。 使用用途は、仲居さんに例えた場合、ヒザを付いての仕事(部屋出し料理等)にも適しております。 その他、立ち仕事以外、割烹料理や居酒屋さん、お寿司やさんなどでも、畳のある部屋での仕事が多い方達にも最も適しています。 型も着物と帯のスタイルが多いです。
汚れが多い職場では、準備の時は前掛をして、お客様がお見えになったら前掛をはずす、 といったお店もありますし、アクセサリー的に前掛を付けたままのお店もあります。
それでは、東レシルックとシルジェリーはどう違うかということですが 価格的には、約2倍違います。東レシルックのほうが高いです。 シルックは値段が絹製品の安価な物と変らない程度ですが、使用すれば絹より数段価値があります。 シルジェリーの場合はシルックの約半値です。 対象人数が多くなる場合もあるので、社員一人に対しての経費のバランスから経済的な予算もあるかと思われます。 耐久年数も様々で、旅館なら2〜5年、個人差もあり、仕事内容によっても異なってきます。 立ち仕事で一人3〜5着を着まわして、10年以上使用された例もあります。