二部式着物 B : 長着スタイル(袂袖・おはしょり付)の特長
見た目はほとんど通常の長着(着物)と変わらず、長い袂(たもと)の袖です。
上衣と下衣(スカート)に分かれており、通常の着物同様に見えるような『おはしょり』が上衣に付いています。着物をたくし上げる通常の『おはしょり』とは若干風合いが異なり、着用する方の体型によりおはしょりの長さに差が出ます。
名古屋帯を締めれば本格的な着物姿になります。日本料理店、高級旅館などで用いられています。
※長着スタイルの二部式着物は、お客様のご注文に合わせて製作するオーダーメイドになります。
【上衣】
スカートを先に履いたら、上衣をはおり衿元を整えて、胸紐や着付けベルトで留めます。 さらに伊達締めで固定しすれば胸元が崩れません。
袂(たもと)は通常の着物と同じ『袂袖』で優雅です。
着用する方の体型により、帯の下側に出るおはしょりの長さが変わってきます。
【下衣(スカート)】
巻きスカートの形になっています。巻き終わりが右脇に来るように体に巻き、ウエストで紐を結びます。
腰のラインにフィットするよう、ウエストにはダーツ入り。補強と透け防止のために、後ろ側には標準仕様として『居敷当て布』を付けています。
【参考画像】
【参考画像/スカートウエスト部分】
名古屋帯と帯締め・帯揚げを付ければ、通常の着物と変わらない着姿になります。
【上衣(背中側)】
上衣には背中部分にダーツが入っています。
これは、着用した際に体によりフィットさせるため、おはしょりがきれいに横に揃うための工夫です。
名古屋帯(ワンタッチ軽装仕立て)について
長いままの帯をお太鼓に結ぶのが難しい場合は、軽装帯に仕立て加工すると便利です。
お太鼓部分は形付けられており、胴にぐるっと一巻きするだけで簡単に締められます。
形が出来ているお太鼓部分の内側にマジックテープ付きで、お太鼓の大きさを変えられます。
マジックテープ付きワンタッチタイプ軽装帯加工は、別途料金にて承ります。
下着について
【二部式襦袢セット】
上衣の袖に合わせて、綸子の袂袖が付いた襦袢を着れば本格的です。上と下に分かれた二部式で、同じく綸子の裾除けとセットになっています